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福祉心理学とは?注目の心理学

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「社会福祉学」や「心理学」という学問分野があることを一度は耳にしたことがある読者の方も多いと思います。
皆さんは「社会福祉学」と「心理学」の両者を題材とする学問分野である「福祉心理学」をご存じですか?

福祉や心理に興味のある方にとって非常に興味深い領域の分野です。

しかし、まだ歴史が浅いため知る人ぞ知る学問分野になります。福祉心理学についてご紹介していきたいと思います。
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Contents

福祉心理学とは?

福祉心理学の定義はおおむね2つに分類することができます。一つは、「福祉」という言葉の解釈を人々が生きるために必要な社会に必要とされるものである社会福祉という意味とし、社会福祉に関係する行政の在り方や、福祉制度に関する心理学的研究を行うものとするものがあります。

他方では、福祉を「well-being(その人らしく生きる)」と解釈し、様々な人々がよりよく自分らしく生きていくために必要な福祉はどのようなものを対象とした心理学による分析を行うものであると解釈する立場があります。
福祉心理学は、社会福祉学と心理学の観点から社会福祉問題を重層的に理解することができる応用的な心理学の一分野であるという見解も存在します。
今後発展が期待される学問分野だということができます。
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心理学とは?

福祉心理学は応用心理学のうちの一つと言われています。ではそもそも心理学とはどのような学問なのでしょうか。

改めて考えてみると答えに困ってしまうかもしれません。一度整理しておきましょう。

定義

心理学が研究対象とするのは人の内面での思考や行動の結びつきです。

この二つのうち、意識は視覚的にわかりにくいものですが、意識に関連して行われる行動は外見から把握できます。

そのため、どのようなときにどのような行動をするのか、行動の法則性を明らかにすることが心理学では重要視されています。

意識と行動の法則性を体系的に明らかにするための研究方法としては様々な方法があり、研究ではそれぞれを組み合わせて問題を分析していきます。

具体的には、人の行動を観察して行動の法則を発見する観察法、インタビューを通じて対象となる人が何を考え、どのような目的の下で行動化したかなどのエピソードを聞くことで情報を収集する面接法、ある特定の地域など調べる母集団を定めてその集団の中での行動や心理などに法則性があるかを調べる調査法、紙面上でアンケートのように特定の内容(心理面など)について質問を対象となる人に実際に答えてもらい、回答の内容を統計的に分析し法則性を明らかにしようとする質問紙法などがあります。

社会福祉学とは?

次に、福祉心理学が題材としている「社会福祉」を専門的に扱う「社会福祉学」についても整理していきます。
社会福祉学は、社会科学の学問分野のうちの一つです。社会福祉学では、

  1. 社会福祉発達史(社会福祉がどのように発達してきたのかを研究する)
  2. 社会福祉領域の実態や課題の分析
  3. 政策論と技術論
  4. 経済学と社会学の応用
  5. 生活保障システムの形成などについて、研究の題材とする

という特徴があります。このように研究対象の範囲が非常に幅広いため、社会福祉学の定義については、研究者の間で議論がなされています。

社会の変化に応じて研究対象が広がっていくため、社会の流れを反映する流動的な学問であると言えます。

福祉心理学の研究対象と研究方法

心理学や社会福祉学について整理したところで、福祉心理学の研究対象と研究方法について整理していきます。

福祉心理学の研究対象

福祉心理学の研究対象は、大きく分けて二つあります。
一つは、社会福祉に関係する行政や制度の対象にある人や心理効果についての研究です。

これには、福祉を必要とする様々な人とその援助方法と限定的に捉える立場と、全ての人を福祉ニーズを抱えた人として研究対象とみなす立場があります。
もう一つの立場は、研究対象を多様な人々にとっての幸福や、支援をするための具体的な方法を検証するものがあります。

ここでは、「福祉」を単なる個人の幸せな心の状態や幸せになる援助を指しているのではなく、社会制度の中に存在する個人の総体的で抽象的な幸福な状態を指しています。

したがって、社会制度の枠内にある心理状態の解明や援助方法が研究対象になります。

福祉心理学の研究方法

福祉心理学の研究方法には、心理学を用いた分析方法と社会福祉学の見方を用いた分析手法があります。

心理学的アプローチと社会福祉学的アプローチとは前述したとおり、観察法や実験法、面接法、調査法、検査法等のことです。

ただし、両者では分析する際の視点が異なる場合があります。
例えば、検査法等を用いるときの両者の質問項目の相違点を説明します。心理学的アプローチでは心理的内容を質問します。

一方で社会福祉学的アプローチでは、意識調査の他に社会的な実態調査も行います。

福祉心理学では、福祉と心理について全体像を把握するために、この二つの手法をうまく組み合わせることが重要です。
また、社会制度の枠内の個々の心理状態調査や援助方法の調査では、実態と個々の心理状態を相対的に研究することも必要です。
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まとめ

福祉心理学は、心理学の分野において比較的新しい領域の学問であると言えます。

現代では個人の生き方や社会全体の制度の在り方を問い直す状況にあることが多いことから、今後福祉心理学の重要性は広く認識されていくと予測されます。
福祉心理学は実践的な学問分野ですので、福祉施設などの福祉の分野で支援を必要とする人々にサポートをする人々が抱える心理的問題の分析や、福祉制度をさらによりよいものにするための視点を体系的に蓄積させていくことが期待されています。

さらに、これまでの福祉の現場で積み重ねられた援助の例を分析することで、福祉サービスが向上することを目的として整理できるのではないかと言われています。

サポートする側もサポートされる側の両方に必要な心理的な援助ができる科学的な根拠ができることは今後の福祉の精度に大きな貢献を果たすと思います。

人々がより良い人生を送るために必要なものは何なのかという問題意識を持っている方にとって、福祉心理学を学ぼうと思うきっかけになれば幸いです。

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