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福祉の資格の種類
福祉の資格は様々あります。その中でも特に人気の講座をご紹介いたします。
福祉心理カウンセラー
- 主催協会:日本メディカル心理セラピー協会
- 試験日時:1年間に6回(偶数月)
- 受験資格:特になし
- 試験方法:在宅で筆記試験
- 申込方法:インターネットから
- 合格基準:規程の期間内に返送して正答率が70%以上
- 受験料:10000円
福祉心理カウンセラーの資格は、日本メディカル心理セラピー協会が主催する資格となります。
試験日時は1年間に6回偶数月に実施されており、受験資格は特になく、在宅での試験となります。
インターネットにて申し込むことで答案用紙と問題が送られてくるので、規程の期間内に返送して正答率が70%以上で合格となります。
受験料は10000円となっており、在宅で受験料も支払う事ができるようになっています。
自宅での受験で難易度も低めです。初心者からでも受験可能なため、おすすめの資格です。
福祉心理アドバイザー
- 主催協会:日本インストラクター技術協会
- 試験日時:1年間に6回(偶数月)
- 受験資格:特になし
- 試験方法:在宅で筆記試験
- 申込方法:インターネットから
- 合格基準:規程の期間内に返送して正答率が70%以上
- 受験料:10000円
福祉心理アドバイザーの資格は日本インストラクター技術協会が主催しており、こちらも在宅での受験となります。
おおよその勉強時間は、30時間程度ですが範囲が広いため、暗記する力が必要となるといっていいでしょう。
こちらも1年間の間に6回受験する事ができ、受験料も福祉心理カウンセラーと同じ10000円となっています。
試験の合格基準に関しても70点以上で合格となります。こちらの資格も、初心者でも受験可能なため、おすすめの資格です。
社会福祉士
- 主催:国家資格
- 受験資格:高卒以上の学歴+福祉系の大学や専門学校を卒業している人。そのほかの人は一般養成施設で2年の研修が必要
- 合格基準:正答率が6割
- 受験料:15000円程度(合格した後にはさらに20000円程度の支払い)
社会福祉士の資格を取得するためには、高卒以上の学歴があり、福祉系の大学や専門学校を卒業している人以外は一般養成施設で2年の研修が必要となります。
実務経験が2年以上必要といってもいいでしょう。
社会福祉士試験は国家資格となっており、合格基準は正答率が6割となっているにも関わらず、合格率が毎年30%を下回る程度です。
試験範囲が広い上に、合計18科目の中から午前と午後合わせて150問しか出題されないので、合格するためには浅く広く知識を取り入れる事が重要といえるでしょう。
受験料は15000円程度となっており、合格した後にはさらに20000円程度の支払いが必要となってきます。
介護福祉士
- 主催:国家資格
- 試験日時:1年間に1回、毎年1月頃
- 受験資格:3つある。下記に記載
- 試験方法:筆記試験と実技試験
- 合格基準:総得点125点中72点以上、11科目の中で1科目1問以上正解
介護福祉士に関しては国家資格となっており、受験資格としていくつかあります。
- 3年以上の実務経験があり、かつ実務者研修を修了している人が受験する事ができます。
- 福祉系の専門学校を卒業する事により、介護福祉士の受験資格を得る事ができます。
- 福祉系の高校を卒業し、なおかつ技術講習を受ける事で受験資格を得る事ができます。
上記のいずれかの方法で介護福祉士の受験資格を得る事ができます。
介護福祉士の試験は1年間に1回、毎年1月頃に行われ、3月頃に合格発表となっています。
介護福祉士の試験に関しては合格率が6割程度となっており、社会福祉士と比べても高い傾向にあります。2019年度に関しては7割程度の人が合格しており、約6割から7割程度の人は合格すると考えてもいいでしょう。
介護福祉士の試験の合格基準に関しては、総得点125点中72点以上、11科目の中で1科目1問以上正解している事となっています。
筆記試験と実技試験があり、実務者講習を受けた場合には実技試験は免除となります。
理学療法士
- 主催:国家資格
- 試験日時:年に1回2月の下旬
- 受験資格:理学療法士の技術や知識を習得できる専門学校もしくは大学を卒業している人
- 試験方法:学科、口述、実技
- 受験料:10100円
理学療法士は交通事故などにより体が動かなくなった人に対してリハビリを行う専門家です。
理学療法士の受験資格としては、理学療法士の技術や知識を習得できる専門学校もしくは大学を卒業する必要があります。
理学療法士は国家試験となっており、年に1回2月の下旬を目途に行われます。
合格率は90%以上と高く、1次試験の学科、東京で行われる2次試験の口述、実技試験両方に合格する必要があります。
受験料は10100円となっており、国家試験の受験料としては安いです。
福祉関係の資格を取るメリット
福祉の資格を取るにあたって、どういったメリットがあるのかについて紹介していきます。
知識があるという証明になる
福祉の資格というといろいろありますが、福祉の資格を持っているというだけで、採用試験の際に福祉に関して知識があると認識されるというのが大きなメリットでしょう。
福祉活動に関しては、実際には福祉の知識や資格がなくてもできる事はあります。
しかし福祉の資格を取得しているというだけで、少なくとも福祉に関しての知識を有しており「今まで経験があった」という事よりも「資格による知識」が重視されるため、即戦力と判断されます。
中には福祉の資格、例えばケアマネージャーやソーシャルワーカー、デイサービス相談員など、福祉に関する知識を要する職業もあり、そういった福祉の資格を必要とする職業に就くのであれば福祉の資格を取得するは大きなメリットとなるでしょう。
給与面で優遇される場合が多い
就職先によっては、福祉の資格を持っていることにより、給与面が優遇されることが多くあり、資格を使えるか使えないかの問題ではなく、所持しているかどうかがポイントとなってきます。
福祉の資格を持っていることが給与に関係するような就職先であれば、資格を持っている給料が増えるので大きなメリットといえるでしょう。
たとえ福祉の資格を取得する事で給与に少ししか加算されない場合でも、長く福祉に関する仕事を続けていくのであれば、やがて積み重なって大きな額となってきます。
福祉の資格を所持している人が必要な事業所がある
また法律によって福祉の資格を持っている人間を配置しなければならない事業所がいくつかあります。
例として、訪問介護事業所では、利用者40人に対して「サービス提供責任者」を1名配置しなければなりません。
仮に「サービス提供責任者」を配置していない場合には、援助額が減額されることになり、施設の運営に大きく関わってきます。
この他にも事業所によっては「ケアマネージャー」や「介護福祉士」などの資格を持っている人間が在籍しないと事業所の運営に影響を及ぼす可能性があるため、どうしても福祉の資格を持っている人を配置しようと事業者は考えます。
福祉の資格を使えなくても、持っているだけで仕事の幅が広がるといっていいでしょう。
特に介護福祉士の資格においては、有料老人ホームなどで、介護チームのリーダーとして活躍する場合が多く、多数の事業所が必要としているため資格を取るメリットが大きいといえます。
福祉の資格を活かせる仕事
福祉の資格を持っていることで、どのような仕事で資格が活かされるのでしょうか?資格別に紹介していきたいと思います。
福祉心理カウンセラー
福祉心理カウンセラーの求人に関しては、臨床心理士などの名前で求人されている事があり、主に相談を受けて助言をするという点で福祉心理カウンセラーの資格を活かすことができます。
簡単に言えばメンタルケアの専門家といったところでしょうか。
ただ、臨床心理士と福祉心理カウンセラーは違う資格になるので、持っている資格によって求人先に問い合わせる必要があります。
社会福祉士の場合は介護相談や障害支援相談を受ける事に対して、福祉心理カウンセラーの場合には、ストレスによって起こる症状や心理面に対しての相談を受ける事が主となります。
要介護者や障害者にとらわれることなく、現代人はストレスに悩む人が多く、ほとんどの人の相談に対応する事ができる人材といえるでしょう。
同時に就職先としても、求人をしている企業は多いのに人材が不足しているため、これから活躍できる資格といえます。
福祉心理アドバイザー
福祉心理アドバイザーとは、心の病を抱えた人に対して助言を行う仕事となります。
主に事故や怪我などによって障害を患ってしまった方や、障害者や高齢者など、幅広い方々に対してアドバイスを行うことはもちろん、他の方に心のケアの方法について指導することができます。
福祉心理カウンセラーとの大きな違いとして、福祉心理カウンセラーの場合は心の悩みに対しての助言を行い、「自分で」窮地から救うイメージです。
福祉心理「アドバイザー」の場合は、そこまで求人が多くないですが、うまくいけば自分でスクールを開設する事もでき、「他の方に心のケアの仕方を指導したい」のであれば福祉心理アドバイザーのほうが資格を活かせるといえるでしょう。
介護福祉士
介護福祉士の場合には、主に介護という仕事で活かされるのですが、就職先としては有料老人保健施設といわれる、いわゆる有料老人ホームなどが主となるでしょう。
しかし、実際に介護をする事よりもリーダー的存在として部下の指導や育成に力を入れる事が多いといえます。
社会福祉士
社会福祉士の場合には介護福祉士が介護を行うのに対して、高齢者や障害者の精神的なケアをする仕事で資格を活かすことができます。
そのため主な就職先として有料老人保健施設の他、知的障害者施設や、地域の福祉事務所などに就職する事ができ、主に相談業務を行うため、家庭より老人介護や障害者支援の相談に来る場所(市役所や病院)でも求人があれば就職する事ができます。
誰かを支援するといった場合には、身体的な支援と精神的な支援の2つが必要となり、社会福祉士の場合には精神的な支援には欠かせない存在です。介護福祉士がいる場所には社会福祉士もいるといってもいいかも知れません。
しかしどちらかといえば社会福祉士の方が資格を活かせる場所は多いでしょう。
ケアマネージャー
ケアマネージャーの場合には、工事現場でいう監督のようなもので、老人ホームで自分から介護をしたり、障害者支援施設で自ら相談に乗ったりという事はほとんどしません。
計画を立てるプランナーのような存在で、介護職のトップと言われていることもあり、何事も計画があって初めて実行できるので非常に重要な仕事といえます。
ケアマネージャーの場合には、資格を活かせる場所としては、介護福祉士や看護福祉士、理学療法士など福祉に携わる人がいるところ全ての場所で活かせるといってもいいでしょう。
そもそも福祉とは
福祉とは、幸せを意味する言葉として認識されている場合が多く、福祉活動とは結果的に誰かのために役立つ活動する事を指します。知らない誰かのために活動する事を、福祉活動と呼ぶ場合もあり、自分以外の誰かが幸せになるために行う活動です。
福祉活動として、公園のゴミ拾いや川の掃除、植樹栽培などを行う場合があります。この場合は社会福祉といいますが、いずれの場合も結果的に環境や人など、誰かが助かっているので、福祉という事ができます。地区によっては民生委員制度があり、住んでいる地区の高齢者や障害者のための送迎や安全監視活動などを行っていますが、高齢者や障害者の方にとっては助かっているので、この活動に関しても福祉活動を行っているといえます。
福祉活動を行う事によって誰かが満足感、もしくは幸福感を感じるのであれば、それはボランティアであっても福祉活動といえるものです。よくボランティアと混同される事がありますが、福祉活動の中にボランティア活動も含まれていますので、同じ福祉ととらえていいでしょう。貢献する形は様々でも、ボランティアの場合には無償で活動を行う事が多いですが、有償で活動を行う場合にはボランティア活動とはいわず、福祉活動といいます。福祉活動、奉仕活動、ボランティア活動、この3つの言葉に関して、ほぼ同じ意味として考えていいでしょう。福祉活動の場合は有償で活動を行う場合があるのに対して、ボランティア活動と奉仕活動に関しては、ほぼ無償で活動を行います。
よく高齢者の介護や、障害者を援助する事を福祉と思われている部分がありますが、間違いではありません。高齢者の介護や障害者の援助をする事によって、自力では人並みの生活を送る事ができなくても、様々な人の助けによって人並みの生活を送る事ができている場合があります。介護や援助によって高齢者の方や障害者の方が幸せに感じてくれているのであれば、介護している人、援助している人は福祉活動を行っているといっていいでしょう。福祉の資格とは、一般的に人の介護を必要とする仕事に必要な資格と思われがちですが、人の役に立つという点では、介護以外で人の役に立つ、誰かが幸せに感じるという点では社会福祉という仕事にも必要となる資格です。
まとめ
福祉とは、というところから資格の種類やメリット、活かせる仕事などご紹介してきました。いかがでしょうか。
福祉は常にどこかで求められているため、資格を取得して損は無いでしょう。是非この機会に挑戦してみましょう。
福祉の通信講座についての記事もご紹介しています。福祉のおすすめ通信講座!メリットや学習後に活かせる仕事まで丸分かり!を是非ご覧ください。